フェムケアというと女性の問題ということで、当初は女性に向けての記事をあげていく予定でした。ですが、男性にも読んでもらえるような記事にしよう!と方向転換したのは、キックボクシング世界チャンピオンの江幡塁さんが、フェムケアについての記事を読む中で、女性だけに問題を抱えさせるわけにはいかないのではないか、という想いを持ってくださったからです。どんな想いを持たれたのか紹介します。
江幡塁さんはご自身のインスタグラムでも、今までの経験や想いをたくさん投稿されています。男女問わず、とても学びになる内容ですのでぜひチェックを!
https://www.instagram.com/ruiebata?igsh=aWFwN3RwOHB0Mmpn
男性も知っておいた方が良いこと
塁さんは、奥様の麗香さんの「フェムケア」についての対談に同席してくださいました。話を聞いていると、今まで自分が知らなかった女性特有の健康問題を知り「これは男性の視点から見ても課題がたくさんあるな」と思ったそうです。
その1つとして、更年期の問題がありました。女性は閉経前後の約10年間を更年期とし、ホルモンバランスが大きく変化するため様々な症状があらわれ、それは体だけでなくメンタル面でもかなりダメージがあります。
よく耳にする、のびせやほてり、発汗の症状はとても不快なものですし、動悸や息切れ、頭痛やめまい、吐き気などがあるだけでなく、怒りっぽくなったり、逆に憂鬱になったり、とにかく今までに経験したことのない辛い症状で、中には日常生活がおくれないほどの方もいらっしゃいます。
こういった更年期の症状は急に現れることもあり、女性も初めてのことなのでとても不安になります。そんな時、男性側が理解してくれていると、女性はそれを乗り越えるための励みになるものです。
「男性側もこういった女性の問題を知っておくことがとても大切」と塁さんはおっしゃっています。急激なホルモンの減少による症状など、なかなか男性には理解しづらいことでもあると思いますが、そんなことも男性の自分から、同じ男性の皆さまに伝えていきたいとのことです。
これは女性側からすると、とても心強いことだと思ういます。更年期で症状がある方は、男性に理解してもらえるだけでもホッと安心できるのではないでしょうか。
格闘家からできるダイエットのアドバイス
『9歳から格闘技をはじめ、17歳でプロデビューをしてから(インタビュー時32歳)プロの格闘家としてずっと戦ってきた経験の中からフェムケア問題の参考になればいいなと思っているのが、ダイエットについてです。』
塁さんは、今まで50戦近く試合する中で、試合の数だけ減量してこられました。多い時は8Kg・10Kg減量しなければならないこともあったそうです。
「絶対に計量の失敗は許されないし、自分も失敗したことがない。」
そんな、減量のプロとしても、フェムケアにも関係してくるダイエット、健康について思うことがあるそう。
「よく急激にダイエットをして、リバウンドしてしまったという話を聞くが実際は水分が減っただけなので、脂肪が減っているわけではなく本当のダイエットができていないのではないか、と思います。」
急激に減ってまたリバウンドするダイエットではなく、ちゃんと続けたい人へのアドバイスがあります。それは習慣化すること。ストレスになると辛くてやめてしまう傾向があるので、なんのためにダイエットをしているのかをいつも意識して習慣化するのです。
僕たちは目標に向けて減量をしますがプロセスを大切にしています。僕たちの目的は、試合に出るのが目的ではなく、試合で勝つのが目的。つまり良いパフォーマンスをいちばんに考えて減量しなければなりません。
女性であれば、幸せになりたい、綺麗になりたいというのが目的だと思います。ですが、だんだん体重の数字だけにこだわり始めると、食事を取らないなどして体を壊したり、すごく辛くなってきます。数字はわかりやすいので、体重という数字を目標にすることも多いと思います。ですが、目的がそちらにすり変わってしまうと、あまりにも辛く続かなくなったり、健康を損ねたりリバウンドにつながることになってしまいます。
最初に、何のために痩せたいと思ったかを忘れず、数字にこだわるダイエットではなく、運動や食事の改善を習慣化することが大切です。辛いことや、我慢ばかりのダイエットでは続かなくなりがち、習慣化するのには、ダイエットのために始めた運動や食事改善が自身の心地よい変化となることが大切です。
『ダイエットの成功の鍵は、結果ではなくプロセスを大切に楽しむこと』
これが僕たち格闘家から言えるダイエットに関するアドバイスです。
健全な社会の構築のために男性ができること
家族・子供・夫婦との関係を続けていく中で、女性の問題、課題を知ることでより家族の幸せについて、女性の健康問題について、夫婦でともに共有しあうことで力になれるのではないかと思いました。
僕自身、結婚して子供ができたことで色々な変化はありましたが、女性は環境、精神的、そして肉体的にも特有な変化を経験していることを知りました。
僕たちが少しでも知る努力をすることで、女性1人に問題を抱えさせるのではなく、男性側も理解し、協力することで、より良いパートナーシップ、そして男女が互いに支え合う健全な社会を構築していけるのではないかと思っています。
僕もまだまだ至らないことばかりですが少しずつ学んでいこうと思っています。そしてこの分野は男性側が話づらかったり、理解しづらいこともあると思うのですが、僕も男性として学んでいく過程から、情報や想いを発信していくことで、男女ともに学ぶきっかけになれば嬉しいです。