クラミジアの原因・感染経路について(困ったら泌尿器科へ)

「クラミジア」という病名を耳にしたことがありますか？
また、具体的にどのような病気なのかご存じですか？

近年では風俗業界などで働いている女性だけではなく、マッチングアプリの普及などから一般の男性、女性、さらには中高生の間でも感染率が高くなってきている性感染症です。

このクラミジアは、実は日本で最も多い性感染症であり、感染者数は100万人以上といわれています。
特に10代後半から20代にかけての感染者が多いことが特徴です。

また、多くの方が無症状であることが多いので
「気づかないうちに、彼氏/彼女にうつしていた。」
のような事態になることがあり、さらにクラミジアの感染が広がってしまうというような状況です。

そこで今回は、そんなクラミジアの症状、特に原因・感染経路にフォーカスを当てて解説していきます。
この記事を等して少しでもクラミジアの怖さを知っていただき、注意喚起ができたらと思います。

それではいきましょう！

そもそも、クラミジアとは？

クラミジアは、性感染症の一種であり、「Chlamydia trachomatis」という細菌によって引き起こされます。

この細菌は、性器や口腔、直腸などの粘膜表面に感染することがあります。
この感染症は、しばらく無症状である場合があるので、感染者は自身が感染していることを気付かないことがあります。しかし、無症状のまま感染が進行してしまうと、重大な健康問題を引き起こす可能性があります。

例えば、女性では、子宮内膜炎、骨盤炎、卵巣炎などの炎症性疾患が発生する可能性があります。
これにより、不妊や妊娠の合併症のリスクも併せて高まることがあります。

男性では、尿道炎や陰嚢の炎症が起こります。
また、男性側が感染していることによっても、新生児に影響を与える可能性があります。

また感染してから発症するまでの潜伏期間は、
1～3週間と報告されています。
この期間でも、性行為によって感染を起こしますが、抗体検査では陽性にならないので注意が必要ですね！

女性がクラミジアになる原因・感染経路について

女性がクラミジアになってしまう感染経路または原因について解説していきます。

感染経路は？

基本的には、避妊具(コンドーム)なしによる、男性・女性の性器間の直接接触が主な感染経路です。
口や肛門からも感染する可能性もあります。

また、一部プールや大浴場などの施設でも感染するという説がありますが、この情報は誤っていて感染経路は、聖行為によるもののみになるので誤った情報にはご注意ください。
引用元：春木レディースクリニック

原因となるものは？

感染経路は、基本的に性行為によるものだとわかっていただけたとは思いますが、具体的な原因は一体何なのでしょうか？

感染する原因は、クラミジアの病原菌となる「病原体は、クラミジア・トラコマチス（Chlamydia trachomatis）」です。この クラミジア・トラコマチスは、先ほど述べたように主に性交や性交類似行為により、感染部位の粘膜との接触や分泌物との接触によりヒトからヒトに感染します。
また、 分娩時の産道感染で母子感染することもあります。

クラミジアに感染しないための予防策

クラミジアの怖さや、感染症状がしばらくは出ないという特性から気づきにくくややこしい感染症だということは十分にお分かりいただけたと思います。
知人にも相談しづらいし、病院に行くにも抵抗があるという方も多いので、絶対に感染したくないですよね。。

ここでは、具体的な感染の予防策について解説していきます。

• 避妊具の使用
• 定期的な検査
• パートナーとのオープンなコミュニケーション
• 性教育の普及

すでに感染の疑いがある場合は、予防策では手遅れなので必ず泌尿器科に行くようにしてくださいね！

避妊具の使用

避妊具(コンドーム)の使用は、一般的な感染症予防策の代表例です。
コンドームを正しく使用することは、クラミジアの感染リスクを軽減する効果があります。

予防のために性行為の際には避妊具をしっかりと使用しましょう。

ピルは、避妊予防なので、感染対策には効果はありませんのでご注意ください。

定期的な検査

定期的にお近くの病院性的に活発な人や新しいパートナーがいる人は、定期的な性感染症のスクリーニングテストを受けることをおすすめします。早期発見により、感染の予防や早期治療が可能です。

パートナーとのオープンなコミュニケーション

パートナーとの間でクラミジア感染に関するオープンなコミュニケーションを行うことも重要です。

こういったトピックを普段から話し合うことに抵抗を感じるかもしれませんが、一度取り組んで見てはいかがでしょうか？感染が疑われる場合や治療を受けた場合は、相手にも検査と治療を勧めることが重要です。

知識を深める習慣をつける

こういった分野の知識を深めることを積極的に行うことで、クラミジアだけではなく、他の性感染症についての意識を身につけることができます。

デリケートな分野なので調べることに抵抗がある人も多いかとは思いますが、ほとんどの感染者は、性感染症に関する知識がなく、感染後に症状などを知ることがほとんどなので、まだ感染していない場合は知識を身につけておくと予防につながります。

本や専門家による情報を積極的に収集していくと良いです。
若者や性的に活発な人々に対して、セーファーセックスの重要性やリスクの管理方法を啓蒙することが必要です。

当記事を運営する『Fem Being』は、「女性の健康とメノポーズ協会」の賛助会員で、信憑性ある情報を届けているのでご安心ください！

【専門家に聞いた】クラミジアに関するよくある質問

ここでは、ネット上で出回っているクラミジアに関するよくある質問についてまとめてみましたので、不安てんがある方はぜひご覧になってください。

まとめ

クラミジア感染は深刻な健康問題を引き起こす可能性があるため、感染の早期発見と治療が重要です。自身の健康を守るために、性的な活動に関して適切な予防策を講じ、定期的な検査を受けることをおすすめします。また、感染の疑いがある場合は、医療専門家に相談しましょう。

また、どうしても人に見られることに抵抗がある方は、自宅で自分で検査ができる検査キットもあります。
非常に簡単に検査ができるみたいなのでおすすめです。