性感染症は、性的接触を通じて感染する病気の総称です。
これらの感染症は、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫によって引き起こされることがあります。
性感染症は非常に一般的であり、現在でも世界中で多くの人々に影響を与えています。今回の記事では、性感染症の主な種類、感染の方法、症状、予防策、診断方法、および治療について詳しく説明していきます。
最後まで読めば、性感染症の知識を深めることができ、今後の予防に役立てるかもしれませんよ!
それではいきましょう。
性感染症の症状
性感染症の症状は、感染した病原体や感染の進行度によって異なります。一部の性感染症は無症状であることもあり、他の場合は以下のような症状が現れることがあります。
- 痛みや痒みのある性器や周囲の領域
- 異常な排尿や排便
- 生殖器や尿道からの異常な分泌物
- 水疱や潰瘍の形成
- 発熱、倦怠感、筋肉や関節の痛み(全身症状)
- 生理不順や生理痛の増強
- 腫れやリンパ節の腫れ
これらは、性感染症の一般的な症状ですが、もちろん感染症ごとに症状が異なりますので次の項目では細かく説明していきます!
まずは、様々な性感染症の種類について
一口で、「性病(性感染症)」といっても、様々な種類が存在しています。
本当に多くの種類がある中で、主に4つ
- クラミジア
- 梅毒
- 淋病
- HIV
について解説していきますのでチェックしてください!
クラミジア
クラミジアとは、日本国内で最も多い性病(性感染症)の一つで、クラミジア感染症とも呼ばれます。
原因は、性行為などにより粘膜に感染し、クラミジア・トラコマチスという病原体が病気を引き起こします。
感染した場合、クラミジア性尿道炎(男性)、クラミジア性子宮頚管炎(女性)、咽頭クラミジア(男性・女性)などの病気を引き起こします。
原因は、主に性交や性交類似行為により、感染部位の粘膜との接触や分泌物との接触によりヒトからヒトに感染します。また分娩時の産道感染で母子感染もする場合があるみたいです。
梅毒
梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌が粘膜から感染することによって起こる病気です。
実は、梅毒の感染者は、2021年には増加ししており、2022年には1万人を突破してしまい、現在の社会問題にもなっています。
近年感染者が増加している背景として、マッチングアプリなどによる不特定多数うの男女の接触によるものがあると言われています。。
淋病
淋病は、淋菌と呼ばれる細菌が感染して起こる性病(性感染症)の一種です。
男性では、淋菌性尿道炎、女性では淋菌性子宮頚管炎、男女共に咽頭淋病というものを引き起こします。
原因は、淋菌が尿道に入り感染し、最終的に、炎症を起こすことで発症します。
性交渉などにより、女性の性器や女性の喉から、男性の尿道に感染します。
HIV/AIDS:HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
HIVは、エイズとも呼ばれる性感染症の代表格となるものになります。
まず、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)というヒトの体をさまざまな細菌、カビやウイルスなどの病原体から守る(このことを”免疫”といいます)のに大変重要な細胞に感染するウイルスです。HIVは大きく分けて、HIV1型とHIV2型があります。
引用元:HIV検査相談マップ
そして、エイズとは、先ほど述べたHIVがTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染した結果、これらの細胞の中でHIVが増殖し、その結果、免疫に大切なこれらの細胞が体の中から徐々に減っていき、普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり、さまざまな病気を引き起こしてしまいます。
この病気の状態をエイズと言います。
引用元:HIV検査相談マップ
まとめると、
HIVに感染することにより、通常の免疫が失われ、様々な病気にかかってしまうといった感染症です。
感染の方法
先ほど述べた性感染症は基本的に全て、性的接触によって広がります。
これには性器間の接触、口腔性交、肛門性交が含まれます。また、感染した母親が出産時に赤ちゃんに感染を引き起こす可能性もあります。
性感染症は、思っているよりも深刻になるケースがあるので予防策をとることが重要です。
性感染症の予防策
性感染症は防ぐためにはまず、「適切な予防策を知る」ということが重要になります。
様々な専門機関での情報をもとに今から適切な予防策について解説していきます。
- 避妊具(コンドーム)の使用
- 定期的な検査
- パートナーとのオープンなコミュニケーション
避妊具(コンドーム)の使用
コンドームというと、まず避妊具としての印象があるかと思いますが、コンドーム自体の本来の目的はむしろ「性病予防」としての役割が大きいです。
とはいえコンドームが性病予防に有用であるということはご存知の方が多いと思いますので、この記事では、実際にコンドームにどのくらいの感染症予防効果があるかを説明していきます。
避妊具(コンドーム)が性感染症予防にになる理由
ほとんどの性感染症の理由は、性的接触により感染します。
具体的には皮膚や粘膜に触れたり、精液や膣分泌、血液といったことです。
コンドームは特に腟内や直腸内への陰茎挿入をリスクとなる直接接触を妨げることができるため、感染予防に有効だと医学的に言われています。
引用元:にしじまクリニック
定期的な検査
予防医療として、定期的な検査を受けることも感染症の予防策、また感染してしまった場合の早期発見が可能になります。
ただ、定期検査を大々的に行なっているクリニックは全国にもそこまで多くはありません。
そのため、自宅の近くの医院を探すのは大変苦労することになると思います。
その際は、自宅で自分でできる検査キットを利用されることもおすすめします。
STDチェッカーは、「STD研究所」という性病を長年研究する専門機関が販売している検査キットなので、精度、品質、信ぴょう性もあるので安心してご利用していただきます。
また、使い方も非常に簡単なのでおすすめですよ!
パートナーとのオープンなコミュニケーション
性病感染予防についてパートナーとオープンなコミュニケーションを取ることは非常に重要です。
例えば、お互いの性的な健康とウイルスや感染症に関する知識を共有する機会を設けたり、感染症の怖さについて話をするなどは、意識づけるという意味で、感染症予防には非常に有効です。
そうすると、性行為の際に避妊具(コンドーム)をつけたり、予防の習慣がつくので自然と、カップル同士での予防が強固になっていきます。
こういったトピックは、恥ずかしくてなかなか話すことに抵抗があるかとは思いますが、クリーンな関係のためにも、きちんとオープンに話して感染予防をしていきましょう!
診断方法
性感染症の診断には、以下の方法が一般的に使用されます。
- 症状と身体診察:医師は症状や身体の所見を評価し、性感染症の可能性を判断します。
- 検査:検査は、患者の体液や組織のサンプルを取り、感染症の病原体を特定するために行われます。一般的な検査方法には以下のものがあります。
- 血液検査:特定の抗体や抗原の検出により、ウイルス性の性感染症(HIV、梅毒など)の診断が行われます。
- 尿検査:クラミジアや淋病などの細菌性性感染症の診断に使用されます。
- 分泌物検査:性器や尿道からの分泌物の検査により、細菌や真菌の感染を特定することができます。
- 組織検査:生検や細胞診など、異常な組織や病変の評価に使用されます。
性感染症の治療
性感染症の治療は、感染の種類や重症度によって異なります。一般的な治療法は以下の通りです。
- 抗生物質:細菌性感染症に対しては、適切な抗生物質が処方されます。病原体に対する感受性を考慮して、適切な薬剤が選ばれます。
- 抗ウイルス薬:ウイルス性感染症(HIV、ヘルペスなど)に対しては、抗ウイルス薬が使用されます。これらの薬はウイルスの増殖を阻害し、症状の軽減や感染の進行を遅らせる効果があります。
- 対症療法:症状の管理や不快感の緩和のために、痛み止めや抗炎症薬などが使用されることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただき少しでも安心していただけたのであれば、FemBeing編集部としても嬉しく思います。
性感染症は重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
感染予防のために、正しい避妊具の使用、定期的な検査、パートナーとのオープンなコミュニケーションが不可欠です。適切な予防策をとり、感染リスクを少しでも抑えるように心がけましょう!
また、感染した場合は、とにかく早期発見と治療が重要です。
少しでも、疑いがある場合は迷うことなく医者に相談することが最善策です。
どうしても、お医者さんに見られるのが恥ずかしいと思われる方はこのような自宅で検査できるキットも販売されているのでぜひ利用してみてくださいね!
それでは、また次の記事で!